ひだまりろぐ

現在、育休中のフリーランス翻訳者が初めての子育てにてんやわんやしながら、英語力アップを目指す日々をつづります。

実家のサポートなしではじめての新生児育児-私たちがやってよかった対策①

出産、そして産後の新生児育児では、実家や義実家のサポートを受けられればベストですが、さまざまな事情で頼れない方もいると思います。

我が家の場合、私も夫も両親が遠方に住んでいて高齢のため、来てもらうのも、私自身が里帰りするのも難しい状況でした。

役所でも出産予定の病院でも、「誰にも手伝いに来てもらえないの?」「夫婦2人だけで新生児を育てるのは本当に大変だよ」と言われたため、何か対策を打たなければと思い、2人でいろいろと作戦を練りました。

今回は里帰りなし、実家のサポートなしで新生児育児をした私たちが産前産後にやってよかったことや使ってよかったサービスをご紹介します。

(あ、サポートなし、といっても、物理的に頼ることができなかっただけで、精神的には本当に支えてもらっています!)

産後に手配しようとしても、時間がなく、頭も働かないので、妊娠中の比較的体調のよい時期に検討して、申し込んでおくことをおすすめします。

 

ポイントは次の3つです。

1. 家事をできるだけさぼれる仕組みを作る

2. 産後、孤立しないように居場所になりそうなところを探しておく

3. ネット検索だけに頼らず、直接話して相談する

 

1. 家事をできるだけさぼれる仕組みを作る

宅食サービス

お弁当を家まで届けてくれるサービスです。作りたてのものを毎日常温で届けてくれるパターンと、冷凍のものを週1回などの頻度でまとめて届けてくれるパターンがあります。

産後は新生児のお世話で精一杯で、食事の用意をする余裕などありませんでした。そうなることを見越して、妊娠中に宅食サービスをいくつか調べてお試し注文をし、どれを利用するか決めました。

常温のお弁当を毎日届けてくれるほうがおいしいかな?とは思ったのですが、我が家の場合、夫が仕事で遅くなって急に夕飯がいらなくなることもあります。そうなると1食分無駄にしてしまうので、ある程度保存がきく冷凍弁当のサービスから選ぶことにしました。

最終的に日清医療食品の「食卓便」というサービスに決めました。栄養バランスもよく、分量もちょうどよいと感じたからです。

ただ、分量については、ボリュームたっぷり!というわけではないので、よく食べる方には若干物足りないかもしれません。こちらのサービスに限らず、分量やメニューについては好みがあると思うので、やはり数日分だけ試しに注文して、実際に食べる人の意見も聞いておきましょう。

うちはこの冷凍弁当+納豆+インスタント味噌汁+ご飯(まとめて炊いて冷凍しておく)で毎日の夕食を乗り切りました。

娘は生後2~3ヵ月まで抱っこしていないと泣くタイプだったので、買い出しどころか食事の準備などとてもできる状態ではありませんでした。レンジでチンすれば栄養バランスのとれたあたたかいおかずが食べられるのは本当に助かりました。最初は1ヵ月間くらい利用する予定でしたが、結局3ヵ月間お世話になりました。

 

生協の定期便

牛乳や食パンなど決まって消費するものを登録しておくと、自動的に毎週配達してくれるサービスです。生協に加入する必要があります。

うちは食パン、納豆、ヨーグルト、スライスチーズなどを登録し、自動的に届くようにしていました。何も考えなくても届き、ストックを切らす心配をしなくてもいいのでとても楽です。

産後は、この「何も考えなくても」「自動的に」というのが本当に重要です。体だけでなく頭も働かないうえに、慣れない赤ちゃんのお世話について考えることがいっぱい。「食材を買い足すくらいなんともないでしょ」と産前は思うかもしれませんが、そのちょっとしたことに頭を使うのが想像以上に大きなストレスになります。自動化できることは自動化して、頭と心を休めましょう。

生協にも地域によっていくつか種類があり、サービスや商品のラインナップが異なるので、これも妊娠中に調べてお試し注文をしてみるのがおすすめです。うちは「おうちCO-OP」を選びました。妊娠中から3歳未満の子どもがいる場合は、宅配料が無料になるのがありがたいです。

新生児期を乗り切った後も買い物はなかなか大変です。今は定期便以外の通常の注文も含め、生協をフル活用しています。メインは生協を利用して、買い忘れや足りないものがあればスーパーやドラッグストアで買い足すという方式にしています。離乳食関連の商品も充実しているので、1歳になった今も大変お世話になっています。

 

食事の用意と買い物はこんな感じで乗り切りました。その他、掃除と洗濯は主に夫(2週間ほど仕事を休んだ)が担当してくれました。うちはたまたま近所にコインランドリーがあったため、雨の日はそこも活用していました。ただし、掃除はそれほど熱心にやっていませんでした。赤ちゃん周りさえきれいにしておけば、あとは少々散らかっていてもよしという諦めも必要かと思います。

大切なのは産前の比較的体調が安定している時期に役割分担を決めること。パパがやるのか、ママがやるのか、外注するのか。外注するならサービスを調べて、お試しプランのようなものがあれば実際に使ってみてください。個人差はありますが、産後は体だけでなく、想像以上に頭が働きません。できるだけ産前にシミュレーションしておきましょう。

こうしたサービスに頼ることで、普段より多少お金がかかるかもしれません。ですが、これがずっと続くわけではありません。産後のお母さんは満身創痍です。自分では大丈夫と思っていても、出産でかなりのダメージを受けています。我が家では、できるだけ早く回復し、これから続く育児を乗り切っていくための臨時の必要経費ととらえてこうしたサービスを利用していました。

 

今回は新生児期を夫婦2人で乗り切るためにとった「1. 家事をできるだけさぼれる仕組みを作る」方法をお伝えしました。

 

同じような状況にあるお父さんお母さんのお役に立てれば幸いです。

 

「2. 孤立しないように居場所になりそうなところを探しておく」「3. ネット検索だけに頼らず、直接話して相談する」についてはまた今度お伝えします。

 

 

 

 

 

 

 

育児を楽しむためのバレットジャーナル

こんにちは。

今回は私がバレットジャーナルをどんなふうに活用しているか、育児の面からご紹介します。

 

 

初めての経験には「初」シールを貼る

娘が初めて何かをしたときには、記録のところにこのシールを貼っています。100均のお花のシールに自分で「初」って書いただけですが。ちょっとしたことですが、シールを貼るとテンションが上がります。別に私が頑張ったわけではないけれど(笑)、こどもの頃にごほうびシールとかよくできましたスタンプをもらったときのような気持ちになります。

辛いこともたくさんあるけれど、こういうささやかなことで気持ちをあげています。

図書館の貸し出しレシートで絵本の記録

2週間に1回、娘に読み聞かせる絵本を図書館で借りています。最近特に好みがはっきりしてきて、絵本が気に入ったときは笑ったり、手をあげたり、逆に興味のないときはプイッとどこかに行こうとしたり・・・。娘の反応を見るのがとても楽しく、どんな反応をしたかを記録しておきたくて、貸し出しレシートを手帳に貼り付けてその横に娘の反応を記録しています。

見た目はあまり美しくないですが、この方法がいちばん手軽で続けられます。表紙の写真をプリントアウトして貼ったり、タイトルをきちんと手書きしたりするほうが美しいとは思うのですが、私がいちばん残したいのは、興味を示した、途中で飽きた、このページで笑った、など娘の絵本に対する反応。私の場合、丁寧にきれいに仕上げようとしてハードルが上がると、記録しなくなってしまう恐れがあるので、簡単な方法にしています。

絵本の情報は、タイトルさえわかればいつでも調べられますが、娘の反応は今の私にしか書けません。背伸びはせず、本当に残したいことを大切にして記録方法を選ぶのが、ゆるっとバレットジャーナルのコツかな、と思います。

とはいえ、きれいにまとめているページにも憧れるので、いつかやってみたいんですよね。今はインスタで手帳好きさんのページを見て、ワクワクを分けていただいています。

 

気分転換になったことを残す

やってみて気分転換になったこと、元気が出たことを書き残すようにしています。ストレスがたまりがちな生活の中で、自分をご機嫌にする手段をたくさん持っていたいからです。

今はデイリーページに残しているだけですが、たまってきたらリストにまとめるのもいいなと思っています。

私はアイスクリームを食べるとテンションが上がるので、アイスクリームのキーにしています。

「ありがとう」をたくさん書く

いいことがあったときや辛い状況を助けてもらったときは、「夜中何度も泣いて大変だったけれど夫が対応してくれた。ありがとう!」などのように、感謝の気持ちを書いています。その人に読ませるわけではないけれど、こうやって書くことで自分自身が明るい気持ちになります。私にとって思いを吐き出す場であるバレットジャーナルは、つい愚痴ばかりになりがち。よかったことにも目を向けられるように意識して書いています。

 

全部を残そうとしない。書きたいとき、書けるときに。

これをいちばん大事にしています。何のためにバレットジャーナルを書いているのか――私のいちばんの目的は心を整えることです。頭の中のごちゃごちゃを書き出してスッキリする、楽しいことを記録してワクワクする、感謝の気持ちを書いて日々の幸せに気づく…そういう目的で続けています。

「ちゃんと記録しなきゃ」と考えすぎてしんどくなっては本末転倒なので、「書きたいとき、書けるときに」を大切にしています。書けない日々があったらそれくらい余裕がなかったということ。それも頑張って育児をしているひとつの記録だよなあ、くらいに思っています。

赤ちゃんとの生活にはゆるっとバレットジャーナルがおすすめ

こんにちは。まりです。

今回は私が産後のめまぐるしい日々の中で、心を整えるために活用しているバレットジャーナルについてお話しします。

バレットジャーナルは、手帳好きさんならよくご存じかと思いますが、以下のような手帳です。

バレットジャーナルは、タスクや思考などを素早く手帳やノートに箇条書きしていく手法(ラピッドロギングといいます)を使ったタスク管理術のこと。ニューヨーク在住のデジタルプロダクトデザイナー、ライダー・キャロル氏が、自らの注意欠落障害(ADD)を克服するために生み出した手法で、文章ではなく「・」(バレット)を使い箇条書きで記載していく点がバレットジャーナルの特徴といえます。

「バレットジャーナル」とは?書き方やコツ、タスク管理に便利な文具も紹介! | 読む文具 | Maruman マルマン株式会社

 

かなり作り込んでいる方もいらっしゃいますが、私はあまりこだわりすぎず、自分なりの使い方で大雑把にゆるっと続けています。箇条書きを活用した「何でもノート」のような感じです。

産前はバーチカルタイプの手帳を使用していました。使える時間が可視化できるので、翻訳や英語講師の仕事管理をするのにとても使いやすく、気に入っていました。産後も使い続けようと思っていたのですが、すべて赤ちゃんに合わせた生活になり、とてもスケジュールなんて組めない日々…。手帳はほったらかしになりました。

ただ、バーチカル手帳のように細かい時間管理は必要ないけれど、日々こなさなければいけない家事や育児のタスクを忘れないように書き留めておく手帳は必要だと感じました。そこで、前から気になっていたバレットジャーナルにチャレンジしてみることにしました。

 

主に書いていることは以下のとおりです。

・To doリスト

・やりたいことリスト

・ハビットトラッカー(ヨガや英語学習の記録)

・使ったお金の記録

・気持ち

・アイディア

・娘の記録

 

特にたくさん書いているのは今の気持ちです。生後半年になったくらいの頃から、赤ちゃんとの生活には少し慣れてきたものの、心にモヤモヤやイライラが溜まり、爆発しそうになってきました。そこで、モヤモヤやイライラを吐き出す場としてバレットジャーナルを活用しています。いいことも悪いことも含めて気持ちを書き記すことで心が軽くなりますし、限られた時間の中で自分が本当にやりたいことは何かを見つけるヒントにもなります。

また、「娘が初めて○○した」「こんな仕草がかわいい!」「夜中に何度も起きてつらい…」というような記録もバレットジャーナルに書き込んでいます。育児日記を毎日つけよう!とすると重荷になってしまうので、思いついたときに気軽に残せる感じが私には合っています。

バレットジャーナルのよいところは、自分で必要なページを作っていけるところです。今の私には細かいスケジュール管理は必要ない(というか、すべて赤ちゃん次第なのでできない…)のでざっくりしたマンスリーページを月の初めに設けているくらいです(ちなみに娘の予防接種など、重要なスケジュールはGoogleカレンダーに入れて通知が来るようにしています)。一方で、毎日のタスクや気持ち、娘の記録を書きたいときに書けるだけ書く、という使い方をしています。

また、既製品のスケジュール帳のように日付の枠があるわけではないので、書けない日が続いても気になりません。前回最後に書いたところから書き始めるだけです。日付は記入しているので、それを見ればしばらく書かなかったことには気づきますが、手帳に触れる時間がないくらいめまぐるしい日々だったんだな、がんばっていたんだなと思うことにしています。そう考えると「書かない」ということもひとつの記録になります。

こんなふうに、今の生活に合わせて自分を責めることなく続けながら、心を整えることができるバレットジャーナル。気になる方はお好きなノートや手帳でゆるっと始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

育児スタートから1年。大変な時期だからこそ気づいたこと

久しぶりのブログ更新です。

昨年11月、予定日より少し早く、無事長女を出産しました。それからは怒涛の日々。慣れない育児に奮闘するうちに、気づけば1年が過ぎていました。

娘は新生児の頃からあまり寝ない子で、1歳になった今でも夜中に何度も起きるし、寝かしつけは抱っこじゃないとダメだし、昼寝も短めで、私たち夫婦はとにかく睡眠不足に悩まされています。

それでも、すくすく育ってくれていることは本当にうれしく、娘にも夫にも感謝の気持ちでいっぱいです。

大変な1年ではありましたが、だからこそ、いろいろな気づきがありました。産前とは比べものにならないほど自由な時間がなく、睡眠不足で体力もどんどん消耗していくという状況で、「今、何を最優先すべきか?」ということをすごく考えました。また、時間も体力もない状況だからこそ、本当に自分が好きなこと、楽しいと思えることを思い出せた気がします。

たとえば、やっぱり英語が好き、ということを再認識しました。しかし、だからといって睡眠不足のなか英語学習を頑張り過ぎると、体調をくずしてしまいます。娘がなかなか寝なくて時間を確保できない日もあれば、自分自身が眠すぎて勉強できない日もあります。好きなことだからやっているはずなのに、かえって自分を追い詰めてしまい、私は何をやっているんだ…」と落ち込むことも多々あります。それでも、家族の健康を第一に、なんとか時間を確保しながら継続していこうと思っています。これからはその試行錯誤の様子もブログにつづっていきます。

また、めまぐるしく過ぎていく日々のなかで、自分の気持ちやタスクを整理するためにバレットジャーナルを始めました。これが今の自分にとてもあっていて救われています。インスタグラムで他の方のバレットジャーナルを覗くのも楽しみのひとつです。そういえば、もともと手帳や文房具が好きだったことを思い出しました。しばらく忘れていましたが、お気に入りの手帳やペンに触れるだけでワクワクするという感覚がよみがえってきました。疲れきっていたからこそ、本当に好きで癒されるものを体が求めていたのかもしれません。バレットジャーナルをどんなふうに活用しているかも伝えていきたいと思います。

毎日大変だけれど、だからこそ気づくこともたくさんあるのだな、と感じています。これからはそんな今だからこその思いや工夫をこのブログに記録していこうと思います。

 

 

フリーランス翻訳者の妊娠中のお仕事状況

こんにちは。

育児休業フリーランス翻訳者のまりです。

今回は、妊娠がわかってから産休に入るまでのお仕事状況について書きたいと思います。いつもとは違う体調に悩まされることも多い妊娠期間。私はつわりがひどいほうではなかったと思いますが、それでも「いつもどおりにはいかないなあ」ともどかしく思うことが多々ありました。体調管理はもちろんですが、思いどおりにいかないときの気持ちの整理など、メンタル面での管理も大切だと感じました。

今回は産休に入るまでの体調とお客様(翻訳会社)に、妊娠と休業のことをどう伝えたかについて書きます。

ちなみに、私は翻訳業以外にも、英語講師として単発のオンライン講座を開催していましたが、妊娠期間中は体力やスケジュールの面から翻訳業のみに絞ることにしました。

 

産休に入るまでの体調

3月:妊娠判明

3月末~5月ごろ:つわりの時期。吐き気、頭痛、眠気、ずっと車酔いをしているような感じが続く。いつもより食べられる量が少なかったり、食べにくいものはあったものの食事はとることができた。つわりのピークは4月中旬ごろで、1週間ほどは仕事を受注せずにゆっくりした。例年はGWも仕事をしていたが、この年は休みにした。

仕事がまったくできないほどではなく、つわりのピーク期間以外はいつもどおり受注して仕事をした。どちらかというと朝の方が調子が良かったので、できるだけ午前中に進めるようにした。

6月~:安定期。つわりの症状がおさまり、妊娠経過も順調なので通常どおり仕事を受けた。ただ、昼間に猛烈な睡魔に襲われることが多かった。ときどき1日中気分が悪い日があったので、そういう日は無理をせず、もともと休もうと思っていた土日や調子が良い日の早朝などに作業をすることで補った。

8月下旬~9月:初期のつわりほどではないが、気分が悪い日や体がだるい日が増えた。余裕を持って納品できるもののみを受注し、休みの日はしっかり休むことを心がけて、9月末まで働くことができた。

10月~:産休

 

お客様(翻訳会社)への連絡

翻訳会社に伝えたこと

・11月に出産予定であること

・9月末をもって一旦休業すること

・復帰時期は産後の状況を見て連絡すること

・時期は未定だが必ず復帰して、また皆さんと働きたい!という気持ち

・現在の体調は良好なので、産休に入るまでこれまでどおりお仕事を受注したいということ

私は翻訳会社を通して案件を受注しています。妊娠がわかったときに主に取引をしていた翻訳会社は3社でした。

いつ連絡するかはとても迷いました。妊娠の連絡をしたら仕事が減るのではないかという不安があったからです。こちらが「順調なのでいつもどおり受注できます!」と伝えたとしても、やはり何が起こるかわからないのが妊娠中ですので、翻訳会社の担当者も依頼を控えようと思うのではないかと心配でした。

妊娠6ヵ月ごろ、3社のうち1社(仮にA社とします)から長めの案件の打診がありました。安定期には入ったののの、何が起こるかわからない妊娠中にこの分量を引き受けるのは不安だと感じたため、現在妊娠中であり、長期にわたる案件の受注は控えたいこと、9月末をもって一時休業することを伝えました。その際に「今回の案件は難しいですが、今後も○○ワード程度までならお引き受けできます」ということも記載しました。それから産休に入るまでの間、このA社からは短めの案件の依頼を何度かいただきました。

他の2社(仮にB社、C社とします)には、妊娠7ヵ月頃(休業に入る2ヵ月前)に妊娠と休業の連絡をメールで送りました。復帰時期については、「⾃⾝と⼦どもの体調や保育園に⼊園できるかなど、産後の状況を見ながら検討し、ご連絡させていただきます」と伝えました。

仮決めであっても復帰時期を明確にしたほうがよいかとは思ったのですが、産後の自分自身の体調も、生まれてくる子どもの状態も本当に予測がつかないと感じたため、このような書き方をしました。ただ、必ず復帰したい!そしてまた貴社の皆さんと一緒にお仕事したい!という素直な気持ちは伝えました。

また、妊娠の経過も体調も問題ないので、産休に入るまではこれまでどおり仕事の打診をいただけたたら嬉しい、ということも書き加えました。

私は上記のようなタイミングで休業を伝えましたが、先方にとってそれがベストだったかはわかりません。会社や担当者の考え方にもよると思います。「先々の予定もあるし、急に入院するなどのリスクもあるわけだから、もっと早く知らせてほしい」と考えるかもしれないし、「産休に入るまで通常どおり受注できるのなら、別にそんなに早く連絡はいらない」と思うかもしれません。

また、普段どれくらいの長さの案件を受注しているかにもよると思います。私の場合、A社からは2ヵ月ほどかかる案件を受注することもありましたが、B社、C社からの案件は長くても2~3週間のことが多いので上記のようなタイミングにしました。たとえば半年くらいの長いプロジェクトに関わることが多いという方であれば、もっと早く伝えておいたほうがいいかもしれません。

 

妊娠の連絡をしたら依頼は減った?

妊娠の連絡をするまでは「依頼が来なくなるのではないか?」と不安でした。しかし、現状を知った上でそのリスクをどうとらえるのか、これまでどおり発注するのか、それとも控えるのかは、もう先方の判断に任せるしかない、と腹をくくりました。

結果として、A、B、C社、いずれの会社からも産休に入るまでにお仕事を依頼していただけました。長めの案件の多かったA社からの依頼は連絡前より少し減ったように感じましたが、それでも分量の少ないものを定期的に依頼していただけました。

また、妊娠前からもっとも頻繁にお付き合いのあったB社からは、産休に入るまでコンスタントにお仕事をいただけました。

このように、私の場合、妊娠の連絡をしたから依頼がまったくなくなるということはありませんでした。幸い妊娠関連の大きなトラブルもなく、予定していた9月末まで働くことができて満足でした。

ただ、妊娠経過についてはたまたま私がラッキーだっただけで、たとえば「切迫早産で急に入院することになって、納品できなくなった」ということになっていた可能性もあります。こればかりは結果論で、本当に運がよかったとしかいいようがありません。

経過は順調だからいつもどおり仕事をがんばりたい、でもこれから何が起こるかわからない、もしかしたらすごく迷惑を掛けてしまうかも・・・という状況は悩ましく、とても不安でした。でも、子育てはもっと予測がつかないことだらけだと思います。そんな中で仕事に復帰し、続けていきたいのであれば、どこかで決断してあとは腹をくくる!ということが必要になってくると思うので、その修行だと思ってがんばりました。もちろん、精神論だけではなく、予備日や休みの日をいつも以上に意識して確保するなど、ある程度は不測の事態に対応できるよう工夫しました。

 

産休に入るまで、変わらずお仕事を依頼してくださり、温かい言葉をかけてくださった翻訳会社の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。またこの方々とお仕事できるよう、休業中も英語と翻訳の勉強は続けていきたいと思います。

産休中にやりたいこと②

こんにちは!

フリーランス医薬翻訳者・オンライン英語講師(現在産休中)のまりです。

前回のブログで「産休中にやりたいこと」として以下の3つを挙げました。

①これまでの実績の整理

②ブログの習慣化

③英検1級取得の勉強

①と②については前回書いたので、今回は③英検1級取得の勉強について書きたいと思います。

 

③英検1級取得の勉強

目的:産休・育休中も英語から離れないための目標にする

私は予定日の約6週間前から産休に入ることにしました。また、子どもと自分の体調や保育園に入れるかなどの状況にもよりますが、産後も数ヶ月間は休業しようと考えています。

その間、初めての子育てでいっぱいいっぱいになるとは思うのですが、毎日少しでも英語に触れて、これまで積み上げてきたものをできるだけ維持したいと思っています。そのためには何か目標がないと、自分の性格上、絶対にだらけてしまうな・・・と感じたました。試験日という期日があり、産後の状況を見ながら独学で進めることもできそうということで英検1級にチャレンジしてみることにしました。

初めての子育てをしながら取り組むにはハイレベル過ぎるかな、とも思ったのですが、以前からずっと興味があり、チャレンジしてみたかった資格だったので、あくまで子どもと自分の健康最優先でこの期間に取り組んでみようと思います。

 

チャレンジの理由①:英語の基礎力を鍛え直したい

ここ最近、翻訳の仕事をしていて、納期に追われ(もちろん趣味や勉強とは違って、お金をいただいてやっていることなので、期日どおりに納品することが大前提なのですが)、文法など基礎的な部分が少しおろそかになっているのではないか、と感じることがしばしばありました。試験対策として取り組むことで、苦手なところや理解があいまいな部分を見つけ、克服できるのではと思いました。

 

チャレンジの理由②:試験日という期日がある

わざわざ資格試験に挑戦しなくても、英語力維持のために毎日英語に触れたいだけなら、仕事関係の英文を読むとか、英語ニュースを聞くとか、いろいろ方法はあると思います。もちろんそれが続くならいいのですが、私の性格上、期日という外部からの圧力がないと続けられないという自信(?)があります。5年間続けてきた翻訳の仕事も、納期というお客様との約束があるからこそ、メリハリをつけて頑張ることができました。試験日という期日のあるもののほうが、自分の性格には合っていると思います。

 

チャレンジの理由③:英語の4技能を鍛えたい

私は翻訳者の中でも英語から日本語に訳す仕事を多く受注してきたため、4技能の中でもっともよく使うのはリーディングです。ときどき英語を話す機会があると「うーん、自分の考えをうまく伝えられないないな」と、もどかしく思うことがあり、アウトプットする能力も鍛えたいと感じていました。英検は4技能すべてを使った問題が出題されるので、それが実現できるのではないかと思いました。

 

 

メインの仕事としてやってきた医薬翻訳の勉強もしたいのですが、翻訳学校への通学は難しいですし、産後どのような生活になるかわからない中で、添削問題の締切りがある通信教育も厳しいかなと考えました。Facebookで医薬翻訳の学習コミュ二ティに入っているので、当面はそこで配信される記事を読んだり、産後体力に余裕が出てきたら(落ち着いて座って翻訳に取り組める時期はかなり先だとは思いますが・・・)、そこで開催されるミニコンテストに応募したりして、復帰に備えたいと考えています。

 

英検1級は本当にレベルが高く、そんなに簡単に合格できるものではないということは、取得した方や挑戦中の方のお話をきいたり、実際に問題を解いてみたりして、ひしひしと感じています。また、これから始まる子育ては自分の計画どおりにいかないことだらけだと思います。ですから子どもと自分(そして夫)の健康と幸せを第一に考えつつ、無理のないようにチャレンジしたいと思っています。

産休中にやりたいこと

こんにちは。まりです。

10月から産休に入り(フリーランスなので自主的に一時休業しているだけですが)、この期間中の過ごし方について考えました。

無事に赤ちゃんを迎えるために休業しているので、もちろん健康を最優先するつもりですが、今のところ妊娠の経過に問題はなく、基本的には体調もよいので、赤ちゃんを迎える準備の他にも、無理のない範囲でいろいろ取り組んでいこうと思っています。

自分の性格を考えると、ある程度やることを決めておかないと、だらだらして結局何もできず、自己嫌悪に陥ったり、時間を持て余して今後の新しい生活のことを考えすぎて不安になったりしそう・・・という理由もあります。

今、主に取り組もうとしていることは以下のとおりです(細々としたことは他にもいろいろありますが・・・)

①これまでの実績の整理

②ブログの習慣化

③英検1級取得の勉強

 

①これまでの実績の整理

目的:産後の復帰準備

私はこれまでフリーランスで医薬系の翻訳者とオンライン英語講師の仕事をしてきました。これから生まれてくる子どもの状況にもよりますが、絶対に復帰したいと考えているので、そのときに慌てないようにこれまでの実績をまとめておこうと思います。

翻訳業については、受注した案件の内容(分野、文書の種類、ワード数、かかった時間など)を常にエクセルシートにまとめているのですが、忙しい時期は管理が少し雑になってしまうので、この機会に抜けがないか確認して、整理しておきます。

オンライン英語講師については、授業の内容や生徒さんからいただいた声などを記録に残しているのですが、手書きのメモだったり、データだったりとうまくまとめられていないものもあるので、もう少し整理しておこうと考えています。

②ブログの習慣化

目的:日本語を書く能力の向上、フリーランス妊婦&ママとしての日々の記録

翻訳には英語力はもちろん、高い日本語能力も必要です。最近自分が作る和訳に対して「このままでいいのだろうか」、「もっとわかりやすくできないだろうか」と危機感を抱いていました。誰かに伝えるためにわかりやすい日本語の文章を書く訓練になればと思い、このブログを始めました。

また、これから始まる新しい生活の記録を残したい、という思いもあります。前回のブログにも書きましたが、妊娠がわかってから「フリーランスの妊婦さんって産休や仕事復帰、どうしてるの?!」ということを調べ、いろいろな方のブログに助けられました。私の記録もいつか誰かの参考になったら嬉しいなと思っています。

③の英検1級取得の勉強は、私にとって難易度の高いチャレンジです。「なぜ出産を迎えるこの大変な時期にわざわざそんなチャレンジを?」と思われるかもしれませんが、いろいろな思いがあって決意したことなので、また次回詳しく書こうと思います。