ひだまりろぐ

現在、育休中のフリーランス翻訳者が初めての子育てにてんやわんやしながら、英語力アップを目指す日々をつづります。

フリーランス翻訳者の妊娠中のお仕事状況

こんにちは。

育児休業フリーランス翻訳者のまりです。

今回は、妊娠がわかってから産休に入るまでのお仕事状況について書きたいと思います。いつもとは違う体調に悩まされることも多い妊娠期間。私はつわりがひどいほうではなかったと思いますが、それでも「いつもどおりにはいかないなあ」ともどかしく思うことが多々ありました。体調管理はもちろんですが、思いどおりにいかないときの気持ちの整理など、メンタル面での管理も大切だと感じました。

今回は産休に入るまでの体調とお客様(翻訳会社)に、妊娠と休業のことをどう伝えたかについて書きます。

ちなみに、私は翻訳業以外にも、英語講師として単発のオンライン講座を開催していましたが、妊娠期間中は体力やスケジュールの面から翻訳業のみに絞ることにしました。

 

産休に入るまでの体調

3月:妊娠判明

3月末~5月ごろ:つわりの時期。吐き気、頭痛、眠気、ずっと車酔いをしているような感じが続く。いつもより食べられる量が少なかったり、食べにくいものはあったものの食事はとることができた。つわりのピークは4月中旬ごろで、1週間ほどは仕事を受注せずにゆっくりした。例年はGWも仕事をしていたが、この年は休みにした。

仕事がまったくできないほどではなく、つわりのピーク期間以外はいつもどおり受注して仕事をした。どちらかというと朝の方が調子が良かったので、できるだけ午前中に進めるようにした。

6月~:安定期。つわりの症状がおさまり、妊娠経過も順調なので通常どおり仕事を受けた。ただ、昼間に猛烈な睡魔に襲われることが多かった。ときどき1日中気分が悪い日があったので、そういう日は無理をせず、もともと休もうと思っていた土日や調子が良い日の早朝などに作業をすることで補った。

8月下旬~9月:初期のつわりほどではないが、気分が悪い日や体がだるい日が増えた。余裕を持って納品できるもののみを受注し、休みの日はしっかり休むことを心がけて、9月末まで働くことができた。

10月~:産休

 

お客様(翻訳会社)への連絡

翻訳会社に伝えたこと

・11月に出産予定であること

・9月末をもって一旦休業すること

・復帰時期は産後の状況を見て連絡すること

・時期は未定だが必ず復帰して、また皆さんと働きたい!という気持ち

・現在の体調は良好なので、産休に入るまでこれまでどおりお仕事を受注したいということ

私は翻訳会社を通して案件を受注しています。妊娠がわかったときに主に取引をしていた翻訳会社は3社でした。

いつ連絡するかはとても迷いました。妊娠の連絡をしたら仕事が減るのではないかという不安があったからです。こちらが「順調なのでいつもどおり受注できます!」と伝えたとしても、やはり何が起こるかわからないのが妊娠中ですので、翻訳会社の担当者も依頼を控えようと思うのではないかと心配でした。

妊娠6ヵ月ごろ、3社のうち1社(仮にA社とします)から長めの案件の打診がありました。安定期には入ったののの、何が起こるかわからない妊娠中にこの分量を引き受けるのは不安だと感じたため、現在妊娠中であり、長期にわたる案件の受注は控えたいこと、9月末をもって一時休業することを伝えました。その際に「今回の案件は難しいですが、今後も○○ワード程度までならお引き受けできます」ということも記載しました。それから産休に入るまでの間、このA社からは短めの案件の依頼を何度かいただきました。

他の2社(仮にB社、C社とします)には、妊娠7ヵ月頃(休業に入る2ヵ月前)に妊娠と休業の連絡をメールで送りました。復帰時期については、「⾃⾝と⼦どもの体調や保育園に⼊園できるかなど、産後の状況を見ながら検討し、ご連絡させていただきます」と伝えました。

仮決めであっても復帰時期を明確にしたほうがよいかとは思ったのですが、産後の自分自身の体調も、生まれてくる子どもの状態も本当に予測がつかないと感じたため、このような書き方をしました。ただ、必ず復帰したい!そしてまた貴社の皆さんと一緒にお仕事したい!という素直な気持ちは伝えました。

また、妊娠の経過も体調も問題ないので、産休に入るまではこれまでどおり仕事の打診をいただけたたら嬉しい、ということも書き加えました。

私は上記のようなタイミングで休業を伝えましたが、先方にとってそれがベストだったかはわかりません。会社や担当者の考え方にもよると思います。「先々の予定もあるし、急に入院するなどのリスクもあるわけだから、もっと早く知らせてほしい」と考えるかもしれないし、「産休に入るまで通常どおり受注できるのなら、別にそんなに早く連絡はいらない」と思うかもしれません。

また、普段どれくらいの長さの案件を受注しているかにもよると思います。私の場合、A社からは2ヵ月ほどかかる案件を受注することもありましたが、B社、C社からの案件は長くても2~3週間のことが多いので上記のようなタイミングにしました。たとえば半年くらいの長いプロジェクトに関わることが多いという方であれば、もっと早く伝えておいたほうがいいかもしれません。

 

妊娠の連絡をしたら依頼は減った?

妊娠の連絡をするまでは「依頼が来なくなるのではないか?」と不安でした。しかし、現状を知った上でそのリスクをどうとらえるのか、これまでどおり発注するのか、それとも控えるのかは、もう先方の判断に任せるしかない、と腹をくくりました。

結果として、A、B、C社、いずれの会社からも産休に入るまでにお仕事を依頼していただけました。長めの案件の多かったA社からの依頼は連絡前より少し減ったように感じましたが、それでも分量の少ないものを定期的に依頼していただけました。

また、妊娠前からもっとも頻繁にお付き合いのあったB社からは、産休に入るまでコンスタントにお仕事をいただけました。

このように、私の場合、妊娠の連絡をしたから依頼がまったくなくなるということはありませんでした。幸い妊娠関連の大きなトラブルもなく、予定していた9月末まで働くことができて満足でした。

ただ、妊娠経過についてはたまたま私がラッキーだっただけで、たとえば「切迫早産で急に入院することになって、納品できなくなった」ということになっていた可能性もあります。こればかりは結果論で、本当に運がよかったとしかいいようがありません。

経過は順調だからいつもどおり仕事をがんばりたい、でもこれから何が起こるかわからない、もしかしたらすごく迷惑を掛けてしまうかも・・・という状況は悩ましく、とても不安でした。でも、子育てはもっと予測がつかないことだらけだと思います。そんな中で仕事に復帰し、続けていきたいのであれば、どこかで決断してあとは腹をくくる!ということが必要になってくると思うので、その修行だと思ってがんばりました。もちろん、精神論だけではなく、予備日や休みの日をいつも以上に意識して確保するなど、ある程度は不測の事態に対応できるよう工夫しました。

 

産休に入るまで、変わらずお仕事を依頼してくださり、温かい言葉をかけてくださった翻訳会社の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。またこの方々とお仕事できるよう、休業中も英語と翻訳の勉強は続けていきたいと思います。